のこぎりや工具を使って外遊び
図画工作でも使うことのある工具類。
屋内でももちろん利用することはできますが、屋外だからこそ感じられる解放感の中では、得られるインスピレーションも変わり、外だからこそできるダイナミックなものをつくれたり、大人数で一緒のものをつくるということもやりやすくなります。
また、危険を伴うため、一緒に参加できる大人が複数いた方が好ましいです。そのため、親子で参加できるイベントや、街の人たちも参加できる地域交流のイベントにして行うというのも一案です。
しかし危険を伴うとはいえ、生きていくうえで危険を回避する能力は大切です。危険を察知したり予知したり、それに対してどう対処するか、どう回避するかということは、こうした経験を通して養うことができます。
◆プログラム名
・なにができるか?!みんなともだち のこぎりともだち
◆プログラムのタイプ
・場所や物を提供して、自由な発想で遊ぶ
◆対象
・幼児親子、小学生
◆準備
・のこぎりや金づちなどの道具類を用意する。今回、角材は地域の工務店さんが提供してくださった。
・道具の使い方を伝える。切る、釘でつなげる、穴を開けるなどの使い方から、使い終わって元に戻すところまでを徹底的に伝える。
◆導入
・子どもたちの創造性に任せて道具だけ並べておく。
・木材とどう向き合って何をしようか、切ろうか、着けようか、穴をあけようか、どう遊ぼうか、子どもたちが全力で「夢中になる」きっかけづくりをする。
◆遊び方
・基本的には、道具を用意して使い方を教えるのみ。あとは子どもたちが自由に制作するのを見守る。
◆ヒント
・子どもたちは夢中になるのも早いので、周りが見えなくなることが多い。周りの人、道具との距離を適切に保てば、安心して没頭できる。
◆子どもたちの反応
・「これでは女の子たちが使えないよ」と、のこぎりを買いに出かけ、低学年や女子が使いやすいのこぎりを選んでくれました。
・「作りたいものが次々浮かんでくる。今度はお父さんと一緒に作りたい。」
・「毎日(工具類を)出してほしい。あっという間に時間が過ぎる。」
・はじめは自分のものをつくっていた子どもたちが、次第に自分以外のだれかが喜ぶものをつくるようになっていった。
◆担当職員さんの声
・自分自身もこれでのこぎりの使い方を覚えました。
・子どもが夢中になると視野が狭くなり、道具を使うスペースを確保するのが難しくなります。道具を元に戻すことを徹底するまでが苦労しました。
(実施施設:下増田児童センター~宮城県名取市~)
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