
夏休み企画を考える「くもじこども企画部」
活動の概要
「くもじこども企画部」という部を発足し、部員を集めこども会議を数回行い、夏休みの児童館のプログラムをこどもたちで決めました。
・地域自治会の夏まつりに出店を出店(出店内容もこどもたちで決めました)
・お菓子作り
・水あそび
・たこ焼きパーティー
・スライム作り
の5つのプログラムがあげられ、日程を職員と調整し、活動内容(定員や準備するものの確認)を決め実際に活動を行いました。
ここがポイント
・例年だと、職員が決めた夏休みプログラムを実施し参加するだけのこどもたちでしたが、今年は、自分のやりたいことを考え、みんなの前で発表し、実施することで、発言する経験や、実施したあとの成功体験など、一つのプログラムから多くの学び、体験ができました。
・やりたいことを実現するために、企画、準備など楽しいだけでなく、大変なことも経験することが大切だと考え、職員は見守り、できるだけ発言はしないようにしました。
活動を通して得られた効果・変化など
・最初の企画会議では、「何がしたい?」と質問しても、何をやっていいのかわからない?という状況でしたが、回を重ねて経験していくことで、やりたいことの想像がふくらんでいき、自分たちが楽しめること。という発想から、児童館にくる他の子どもたちにも楽しんでもらう企画など、楽しみ方が変わっていきました。
・最初は高学年が中心となって話し合いを進めていましたが、その姿をみて低学年も自分のやりたいことを話すようになっていき、リーダーとして活動するよう変化がみられました。(しかし低学年なので、うまくいかないことも多いのですが、失敗も経験だと思いサポートしながら実践しました。)
こどもの感想
・いつもとちがったことができて、よかった。
・公園で水遊びをしたのが楽しかった。来年もやりたい。
・自分たちがやりたい、と思ったことに小さい子もお母さんと一緒に参加してくれたのが、うれしかった。
・クッキングをもっとやりたかった。
・クッキングのカップケーキはおいしかった。もっとたくさん食べたかった。
・ズームでの会議は緊張した。
・来年はみんなで遠足とか行きたいと思います。
職員の気づき
・子どもたちの意見に思わず「それは無理だよ・・・」と言いそうなところを、我慢して「それを実行するには、何が必要だと思う?」など、職員側も声がけに気を使いました。
・活動のために、職員が準備をするのではなく、準備の段階から子どもたちと話し合いをもち、一つの活動でも多くの工程や準備があり、大変さも知ることで、より活動した後の満足感が大きいことに気づきました。
・児童館と子どもたちの関りが従来の与えるだけのものではなく、一緒に取り組む主体性を活かした活動プログラムに変化していく必要性をより具体的に感じました。
プログラム名:「くもじこども企画部」
実施施設:那覇市くもじ・にじいろ館~沖縄県那覇市~