
アクリルボードに絵を描こう
活動の概要
幼い頃から子育てサークルや土曜子ども教室に来館していた5人の中学生が「僕 たちでできることを手伝いたい」と話してくれたことがきっかけとなり、アクリ ルボードを使ったイベントを職員と一緒に企画し運営を行うことになりました。
まず 12月に子育てサークルや土曜子ども教室でアクリルボードに絵を描いてもらいました。
そして、12月8日には、来館者を対象に中学生が主となり「アクリルボー ドに絵を描こう」のイベントを行いました。
出来上がった42枚のボードをどのよう に組み合わせるか図面を書き、当日の運営方法を考えました。
冬季の感染症が流行す る時期だったため自分たちで決めた活動日になかなか揃わなかったが、イベント 当日は、朝から全員が揃い準備・運営と片付けを行いました。
その後、アクリルボー ドは地元のショッピングセンターで展示した。
ここがポイント
・コロナ禍にパーティションとして市役所で使用していたアクリルボードに絵を 描き、それを組み合わせてアクリルロードを作りみんなで楽しむ。
・人と人を隔てていたアクリルボードで人と人をつなげ、コミュニケーションデ ザインの場とする。この活動を通して、コロナ禍に失われたこどもたちの時間と 笑顔を取り戻すきっかけにする。
活動を通して得られた効果・変化など
・中学生同士の積極的な意見交換ができた。 ・自分たちで何ができるだろうか?と考え行動する姿勢がうかがえました。
・地域のみなさんにも協力してもらうことができ、児童館と地域のつながり を再確認しました。
・活動日でない日にも訪れる姿が見られ、イベント以外でも進んで職員の手 伝いをしてくれるようになりました。
・処分するものが自分たちの手でよみがえる体験を通して、物を大切にする 心を育むことができました。
・今後、アクリルボードは、地域でも活用することが決まりました。
こどもの感想
・部活や病気でなかなか参加できなかったけど、最後はみんなでできて良かったです。
・寒い時期だったので、途中、来るのが少し面倒になったこともあったが、 アクリルロードが出来上がって市長や来てくださったみなさんに褒められたので、諦めないでよかったと思いました。
・学校以外でいろんな人に認められたことがとても嬉しかったです。
・他にもやれることがあったらいつでも呼んでほしいです。
・2年生になったら「14歳の挑戦」で児童館を希望したいです。
職員の気づき
永年、児童館に来館していた中学生が、自分たちで企画・運営を行ってくれたことがとても嬉しかったです。
職員の連携や言葉がけで短期間であったが中学生の心の育ちを見ることができました。
職員として思春期の中学生との関わりは戸惑うこともあったが、来館しない 日も自分たちでグループLINEを通して話し合いながら進めていく様子が頼もしかったです。
中学生の主体性に任せていたが、もう少し保護者と連携を行えば良かったです。
プログラム名:『アクリルボードに絵を描こう』
実施施設:滑川市児童館 ~富山県滑川市 ~