
既存の遊びをブラッシュアップしたなつまつり
活動の概要
今まで実行委員会形式でイベントの度にスタッフとして関わってくれているこどもたちからの要望で、今年度初めて年間を通して活動するこども企画委員会を立ち上げました。
話し合いの中で、委員会名を「ひみつの委員会」とし、既存のイベント(クリスマス会など)の企画内容を考えるだけでなく、新たに自分たちで今までにないイベントを企画したいという意見が出ました。
たくさんの希望の中から『なつまつり』をすることになり、内容も自分たちで考え準備を始めましたが、自分たちだけでは手が足りないと気付き、自分たちの経験から「なつまつり実行委員」を募集しました。実行委員会ではイベントの説明を行い、準備のリーダーとして活動しました。
当日は実行委員と共に役割を分担し、責任感を持って片付けまでやり通すことができ、後日、様子がわかる壁新聞を作って児童館に掲示しました。
ここがポイント
・子どもたちが発案したイベントを児童館で初めて企画から運営までを子どもたちが中心になって実 施しました。
・会場のレイアウトや屋台の価格等もコンセントの位置や仕入れ値を考慮してこどもたちが具体的に 考えました。反省会では事務局(児童館)より、参加者数や収支報告を聞き、予想以上の結果に喜 び、壁新聞も自発的に制作しました。
・その後も積極的に企画し、当日の運営に自信を持ってできるようになりました。
活動を通して得られた効果・変化など
子ども企画委員会(ひみつの委員会)で、やりたいことがたくさん挙がり、それらを包含した形で「なつまつり」の企画ができました。
委員は、学年(小1~5年)も学校(市内4校)も違う8名で、始めは委員会の名前を決めるだけでかなりの時間がかかりましたが、なつまつりの準備を始めてからは、自分の意見や想いを伝える発言が増え、他の人の意見を尊重することができるようになりました。
選り好みが激しかった役割分担も、次の企画の時には希望も踏まえつつ役割に適した人選をみんなで考えて決められるようになりました。委員同士の性格の理解も進み、仲間意識も強くなりました。
会議をオープンな場所で行ったことで周知もでき、多世代に興味関心を持ってもらうことができました。
こどもの感想
・自分たちが考えた「なつまつり」にビックリするほどたくさんの人が来てくれて、みんなに楽しん でもらえた。(来場者250名)
・おばけ屋敷で悲鳴を上げてくれた。準備は大変だったけど良かった。
・昨年と違うやりたいことができた。
・駄菓子やわたあめ・かき氷がいっぱい売れてよかった。
・参加者数が想定外だったので、時間がかかって終了時間を延ばさなければいけなくなった。道具を 増やす等してもっと効率よくできたのではないか。
・実行委員で参加した○○君がMVPだ。等
職員の気づき
・安心して自由に発言できる場にするためにもっと苦労するかと思いましたが、今何を話し合う時間かを気付かせる声掛けがあれば大丈夫だと思いました。
・学童の子が参加できないから日曜日に開催したいとか、食べ物を売るならフードコートが必要など、こどもたちは大人同様に配慮できると感じました。
・おばけ屋敷は4日前から部屋を作り変えていったため、来館者の関心を集めました。取り壊し反対を受けて、8月いっぱいおばけ屋敷で遊びました。修理しながら遊ぶ姿が見られ、委員会の企画が長い期間、来館児の心をつかんだと感じました。8/31にみんなで感謝の気持ちで片付けることができてよかったです。
- プログラム名:なつまつり ~ひみつの委員会プレゼンツ~
- 実施施設:笠岡市大井児童館~岡山県笠岡市~