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家族を楽しませる大作戦!

◆プログラム名
・家族を楽しませる大作戦!


◆対象
・親子(5歳~小学校低学年とその保護者)


◆用意するもの


<ハイキング(登山)、ネイチャーガイドによる自然観察会>
・拾った自然物を入れる袋
・非常食
・電気ポット
・ミネラルウォーター

<自然物を使った工作>
・模造紙
・ポスカ
・新聞紙
・色紙
・マジックペン
・クレヨン
・木工用ボンド
・セロハンテープ
・その他各自拾ってきた自然物


◆遊び方
・当館の自然環境を生かし、紅葉が美しく気候が穏やかな秋に、親子を対象にした1日野外遊びを計4回実施した。4回の内2回は、発達障害のある子どもとその保護者を対象に実施した。


・実施内容は、「ハイキング(登山)」「ネイチャーガイドによる自然観察会」「自然物を使った工作」を、高校生・大学生ボランティアとともに実施した。


・事前にボランティアとともに、落ち葉や危険な虫、草木についての学習の時間をもった。また、運動遊びセットを使用して室内にアスレチックをつくり、子どもたちのアドベンチャー気分を高める工夫をした。


・「自然物を使った工作」は、こちらから作るものを押し付けるのではなく、ボランティアを中心に子どもたちと話合いの機会を持ち、作らせることとした。完成した作品は、後日館内に掲示した。


◆プロセス
・「ハイキング(登山)」の際には、年中や年長の子どもには厳しい道のりではあったが、お互いに声を掛け合いながら、また自然を楽しみながら頑張る姿が見られた。


・「自然物を使った工作」で、最初にテーマを決める際、自分だけの意見を押し通すのではなく、みんなの意見を少しずつ取り込んで設定するなど、配慮の場面が見られた。


・高校生、大学生のボランティアは、班になってハイキングをする際、自己紹介の司会をし、積極的に好みや趣味などを聞き、皆が話しやすい雰囲気になるよう心掛けていた。また、工作をする際も、すべてを手伝うのではなく、その子自身のやる気を大切にし、うまく声掛けや制作の補助ができていた。



◆ポイント
・ハイキングをするとなると難しいところもあるが、公園や神社等で木の実や葉っぱを拾ってきて作品作りをすることは可能である。

・同じような自然物を拾いがちなので、バリエーションを増やすため、事前にスタッフである程度拾っておき、準備しておくとよい。


◆子どもたちの声
・自然と関わる機会が少なく、それを目的にして参加してくれる親子が多かった。小さい山ながら「山を登る」という経験が初めての子も多かったが、階段が多いところも「つかれたー」と言いながら、ボランティアと楽しく話しながら登っていた。


・頂上からは出発地点のこどもの館が見え、長い道のりを自分の足で登ってきたことに対し、満足感でいっぱいの表情が多く見られた。もちろん、「ヤッホー!」と大きな声で叫ぶことも忘れなかった。


・「遊び」ではないため、上の「内容」には記載していないが、防災教育も兼ねていたため、参加者にはアルファ化米使用の非常食を提供した。こちらも新鮮だったようで、「おいしい!」と温かいご飯に満足していた。


◆担当職員の声
・天候に左右されるプログラムなので、その点は雨の場合のプログラムを考えておく必要がある。


・また、今回はネイチャーガイドがいたため安心ではあったが、毒キノコ、ハチ、漆の葉(説明はあったが、きれいな赤色をしているため拾っている子もいた)など山には危険もたくさんある。ガイドがいない場合は、事前の下見や職員間での情報共有は欠かしてはいけない。



(実施施設:兵庫県立こどもの館 ~兵庫県姫路市~)


 


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