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みんなでおいしい野菜を食べよう

活動の概要


日出町児童館では、こどもの意見をきき、こどもの視点に立った居場所づくりを目的に「こども会議」を実施。この会議の中で「みんなで野菜を育て、その野菜を食べたい!」という声があがりました。


これを実現するためにこどもたちが企画書を作成し、こども会議で話し合いを進めました。野菜の栽培や収穫時期を調べて料理教室を企画し、この料理教室を開催するため地域のボランティア団体に協力を依頼しました。ボランティア団体には、こどもたちがプレゼンを行い、活動趣旨を理解していただきました。


またこの活動を広く周知してもらうために壁新聞の作成、掲示や、こども新聞を発行し、町内の小学校に配布しました。その後も収穫した野菜でおかし作りや、地域の方に漬物にしていただいたり、地域住民と協働してこの活動を実施しました。



ここがポイント



  • 地域の方と協働し、地域交流、世代間交流になりました。その際、プレゼンを行い活動の趣旨を理解してもらいました

  • 児童館内だけの活動にとどまらず、町内に広く周知、参加の呼びかけをしました。

  • こどもたちの声を、児童館に設置した「りんごの木」に要望を書いて貼り、見える化をはかりました。

  • 実現したことを壁新聞やこども新聞を発行することで、自分もやってみたいという参加者も増え、次の活動につながりました。



活動を通して得られた効果・変化など


①実行委員を募らず、そのつど、来館した子で参加したい子が参加できる形をとったことにより

・こども会議に参加するために来館する子が増えました。


・校区外のこどもの来館につながり、交流の場となりました。


・多くのこどもが意見表明できる場がもてました。


②日ごろは自分の意見をあまり言わなかったこどもが、会議の中で発言することができるようになりました。


③オンライン会議に参加したことをきっかけに、刺激をうけ、より積極的に活動に関わるようになりました。



こどもの感想


こども達にアンケートを行い、集計を行いました。


「こども会議に参加したことが楽しかった」との意見が一番多かったです。


(その他意見)


・みんなで意見を言えて、楽しかった。


・料理教室を行うために、ボランティアの方との話し合いでは、難しいこともあったが、やりがいがあった。


・苗や種の植え付け、野菜の収穫、料理教室やおかし作りが楽しかった!


・みんなで協力して野菜を育てて良かった。


・自分が植えた野菜の料理がおいしかった。


・おかし作りで友達ができて楽しかった。またいっぱい作りたい。


職員の気づき


今回は、実行委員を募らず、そのつど、誰でも参加できる形で実施したので、同じこどもたちで進めることができず難しかったです。


また活動は3年生中心だったので、集中力が続かない点など、成長段階に応じた関わりを意識した支援が必要だと感じました。さらに、こどもとの信頼関係の構築やフィードバックすることの大切さ、スピード感も必要だと感じました。


この活動を通して日常でもこどもの「やりたい」の声に応え、寄り添い、「あそび」を展開していく私たち児童厚生員の本来の存在意義や役割を再認識する機会となりました。多くのこどもたちの声を聴き、意見を反映することで、こどもの権利の尊重につながったと思います。




  • プログラム名:みんなでおいしいやさいをたべよう‼

  • 実施施設:大分県 日出町児童館~大分県速見郡~

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