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LA's best(小学校内の放課後NPO) -アメリカ-

 ロサンゼルス市の多くの小学校内で活躍している放課後NPOです。 ゲームやアート、スポーツや朗読など、学年ごとにそれぞれ3つ程のプログラムが用意され、子どもたちは興味のあるものを選んで参加します。実験やダンスのプログラムでは、コンテストに入賞した実績もあるそうです。



屋外でのサッカープログラムです。健康管理を学ぶ余裕の無い家庭もあるため、このような体を動かすプログラムは、欠かすことの出来ないものになっているようです。


 しかし、この活動の目的は、それらを身につけることではなく、「子どもたちが人生の中でより良い選択ができるようにすること」です。 貧困家庭に育つ子どもたちが多く、将来薬物等の問題に直面する恐れがある環境にあります。その時に自分を大切にできるような自己肯定感や自尊心を育てることが活動の目的です。 実際、同じ小学校出身で、この活動に参加していた子どもは、参加していない子どもよりも高校中退率が20%、犯罪に巻き込まれる率が30%低いという結果が出ています。


 
化学実験のプログラムです。これらの活動を指導するボランティアスタッフは、期間や有償か無償か等、様々な形態で活動に参加できます。また、子どもたちに近いコミュニティ出身者も多く、良い将来モデルとなっているようです。


 結果として、現在は多くの小学校や保護者が設置を望んでいますが、校内での活動について難色を示す小学校もあります。 その際には、家庭学習の時間を設けていること、また放課後活動には、不登校の子どもたちも参加しているため、早期に彼らと関わりが持てること等の利点を説明し、理解を得るそうです。 ボランティアにも具体的なテクニックを含めた研修期間が設けられ、子どもたちの良い将来モデルとなっているようでした。


レポート:公益財団法人 さっぽろ青少年女性活動協会
東白石児童会館 太田 舞子

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