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遊びで防災を学ぶ!楽しく防災を学ぶ児童館の事例3選

令和6年能登半島地震により亡くなられた方々に哀悼の意を表するとともに、被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。被災された皆様が一日も早く日常生活を取り戻せるようお祈り申し上げます。


児童館では、子どもが防災は苦しいもの・しんどいものと思わないような、楽しく防災について学んだり、体験したりできるイベントを実施しています。今回は、ユニークな事例を3つ紹介します。


中・高校生世代からより小さな子どもに防災を伝える「あそぼうさい」/八本松児童館(仙台市)


仙台市の八本松児童館では、「知って安心。備えて安心。」というテーマのもと、積極的に防災イベントを開催しています。例えば、AEDについて学校で学んだ子どもたちが、「街のどこにAEDがあるのか?」と疑問に思ったことをきっかけに、防災マップの作成プロジェクトを開始。実際に街歩きをした子どもたちが主体となって誰にでもわかりやすく、要配慮者への支援ができる防災マップを作成し、街の20か所で配布することができました。


また防災はしんどい・悲しいものではなく、楽しいものと子どもたちに思ってもらえるようにVRゴーグルを使った水害疑似体験や段ボールキャンプなど、子どもたちの遊びの延長線上に防災を置き、楽しみながら防災について学べることを意識しています。


2023年に2回開催した「あそぼうさい」というイベントでは、文字通り遊びを通して防災を学び、考えました。自衛隊宮城地方協力本部と連携して、子どもたちが自衛隊の救急車に乗ってみたり、仙台市社会福祉協議会太白事務所の協力のもと、車椅子に乗ったり、白杖を使って点字ブロックを歩いてみたり、幅広い視点から防災について学ぶことができています。


▲避難所テントを組み立てる中学生


さらに、0~18歳未満の子どもたちが集まる児童館だからこそ実現したセッションもありました。例えば、県立多賀城高校の生徒が小学生に避難方法などを教えるワークショップを実施。バービー人形を使ってわかりやすく説明をし、小さな子どもにも興味をもってもらうことができました。


また地元の中学生防災士も大活躍。実際に中学校に配備されている避難所テントを市立郡山中学校の生徒たちと一緒に組み立てたり、室内で寝転がったり、避難時の疑似体験をしました。


参加した保護者からは「(中・高校生世代と小さな子どもと)年齢が近い者同⼠のため⼤⼈が⾔うより親近感があり、すんなりと話を聞けたのではないかと思っている」とのコメントもあり、子どもたちから防災の大切さ伝えることが重要だったことがわかります。


地域コミュニティをつなげる防災/森の子児童センター(沖縄県)


沖縄県浦添市の森の子児童センターでは、地域防災をテーマに長年に渡って福祉避難所と地域避難所の融合防災プロジェクトに取り組んでいます。きっかけは約10年前の中学⽣の地域散策事業でした。実際に街を歩き、地域の現状を見た中学生が「地域あげての防災避難訓練が必要だ︕」と感じ、その声を大人に届けたことで、地域全体としての防災活動強化につながっています。


▲地域の人と一緒に防災訓練を実施


児童館に通う子どもたちやその保護者だけではなく、地域の住民、地元企業、浦添市の行政までを巻き込んだ地域全体として意識を上げるべく、2016年より防災訓練を実施しています。


地域と協力しながら継続している取り組みだからこそ、地域行事のような"祭り"にしたらよいのではというアイデアがあり、2023年1月には「地域防祭避難訓練」と名づけた避難訓練を実施しました。普段はあまり関わることがない商工業者会の職員が、地域の保育園児を避難所まで誘導するなど、地域をつなぐ児童館だからこそ実現したこともありました。


さらに、「どうする どうなる どうしたい勢理客 地域防災 円卓会議」と題して、地元の行政、自治会、メディア、防災士を巻き込んだ防災計画の検討を行いました。災害時のいざという時には、コミュニティのつながりが大切であることを再認識。


「回数を重ねることで、地域の意識が変わってきているのを実感できる」「平時からの取り組みのお陰で、地域と連携がしやすく、相談もしやすい。地域の意⾒を取り⼊れることで、関係性も良くなっている」との前向きな声も広がっています。子どもの声に耳を傾け、プロジェクトを実現したことにより、地域のつながりが強化された事例です。


子どもが参加したくなるミッションで防災を学ぶ/燕市児童研修館「こどもの森」(新潟県)


新潟県燕市にある児童研修館「こどもの森」では、10月を防災月間としています。これに合わせて、「あそぼうさい まなぼうさい」をテーマに遊びながら防災を学ぶ取り組みを実施しています。


例えば、2023年10月には「チャレンジ!防災」というミッション型のイベントを1か月間実施し、900名以上の子どもと大人が参加しました。子どもたちは児童館内探検をしながら、9つのミッションに挑戦。クリアするとカードがもらえ、イベント実施期間中に全9枚を集めることで「ぼうさいBOOK」を完成させました。


防災ポーチの中身について家族や友達と相談しながら考える【ぼうさいポーチ】のミッションをはじめもしもの時のために今からできる備えや、大雨、地震、火事などが発生したときにどのタイミングで避難すべきかを考える【かじのとき】【ひなんのタイミング】など、幅広いシーンの防災対策について学びます。



▲子どもたちには20リットルの水を運ぶのも一苦労


また【みずをはこんでみよう】というミッション内では、日常の中ではあまり体験することない10リットルと20リットルのポリタンクを運ぶ体験をしました。ほんの2メートルでも重くて運べないということに子どもだけでなく保護者も驚いていました。


すべてのミッションをクリアすると、「ぼうさいBOOK」の表紙を受け取ることができます。これには「子どももうれしそうだった」とのポジティブな声もありました。重要性はわかっていながらも後回しになりがちな防災を、楽しく、前向きに学べる事例です。


まとめ


今回紹介した事例のほかにも、児童館は遊びを通して防災を学ぶべく、さまざまな取り組みを実施しています。つながる防災プロジェクトのウェブサイトでは、全国の児童館にて実施している防災イベントを紹介しています。ぜひご覧ください。


お近くの児童館に足を運んでみてください。児童館の場所は、「児童館を探す」から検索いただけます。

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