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木に名前をつけてあてっこしよう

 身の回りで見つけた木に名前をつけて、あてっこをするカードのご紹介です。
カードをつくるプロセスは、さきほどのカルタと似ていますが、次の点が異なっています。


・気になる「木」に限定している。風景や、他の植物は対象にしていない。


・読み札用の文章ではなく、その木からイメージする“名前”をつける。


例)『あきのはじまりの木』『きいろのにじ』『木三つ子』



対象を「木」に限定することで、他の木とのちがいをより細かに観察する目が必要になります。


また、ちょっとした形や色のちがい、醸し出す雰囲気、撮影された場所や光の加減などでも受け取る印象が変わり、その小さなちがいを感じ取る力が引き出されます。


 


◆プログラム名


・探そう!なんじゃもんじゃ! ~好奇心を自然の中から。オリジナルカードゲーム作り~



◆プログラムのタイプ


・遊びのアイディアを提供し、それをかたちにして遊ぶ


◆対象


 ・小学生以上



◆プロセス


・屋外に、面白い形の木を見つけに行く。


・その形から自由な発想や、その場のインスピレーションによってふさわしいと思う名前を木につけて、デジカメなどで写真を撮る。(複数枚撮る)


・印刷をして、木のカードと名前カードを作る。
 (カードはラミネート加工などで、使用後に消毒できるようする)


・オリジナル「なんじゃもんじゃの木」ゲームのできあがり。



◆遊び方


・木のカードを見て、名前を当てる。


※他にも、木のカードだけを使って覚え切れない名前をつけたり、カルタのように遊んだりすることもできる。



◆ヒント


・名前を付けることは、対象物に親しみが湧き、特別な存在になること。子どもたちの中に湧いたそのちょっとした愛着を大切にし、共感することが支援のポイントとなる。


・どうしてこの名前をつけたかを発表することで、思いを言葉にする機会になる。



◆子どもたちの反応


・「いつも見ている木が、別のものに見えた」 「写真を撮るのが楽しかった、次は別のものも撮影したい」


「気に入ったものを自分で撮影して、名前をつけるのは特別な感じがした」 など、子どもたちもいつもの遊びとはちがう一面を見せてくれました。


・木をテーマに活動を始めましたが、「石でやってみたい」「花の写真も撮りたい」など自然への興味関心が広がりました。


・大きな木を撮影しようとすると画面に収まらず、何度も撮り直しをしていた。あらためて木の大きさなどに気づいたようでした。


・写真を撮ることが難しかった時、「絵を描いてもいいね」など新しい形の提案もありました。


・「名前をつける」ことは楽しくもありますが、なかなか決められず悩む姿もありました。けれどその分、木に愛着がわき、大人では思いつかないような面白い名前がたくさん生まれ、お互いに名付けたユニークな名前を楽しんでいました。


◆担当職員さんの声


・自由に選んで、考えて、決める。という作業は、子どもたちにとって思いのほか大変だったようだった。正解や不正解のない遊びに対しての不安を取り除くことや、子ども同士が助け合いながらも干渉しすぎないよう、それぞれの思いや考えを自由に表現できる雰囲気づくりに努めました。


 


(実施施設:兵庫児童館~愛知県東郷町~)


 


 


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