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識者・応援団からのメッセージ

「歌」に託した熱い思い……木山裕策さんからのメッセージ

「子どもたちに伝えたいこと」が

多くの共感を呼んだ!

 

木山裕策木山裕策(きやま ゆうさく)さん

1968年、大阪府生まれ。四人の男の子の父。甲状腺に悪性腫瘍が見つかり、声を失う危険を伴う大手術を受ける。これを機に歌手への夢が再燃する。オーディション番組「歌スタ!!」に出演。惜しくも落選するも、音楽プロデューサー多胡邦夫氏の強い推挙があり再チャレンジ。みごと合格を果たす。2008年2月「home」で歌手デビュー。


歌手として、父親として

 僕が勤めている会社は本当に忙しくて、月曜から金曜までは子どもたちに会えないんです。朝、子どもたちが登校する時間には僕は熟睡していますし、帰宅は深夜になるので子どもたちはスヤスヤ眠っている。彼らと ゆっくり触れ合えるのは、休日の土日しかありません。触れ合うといっても、近所の公園やショッピングセンターに行ったり、一緒にゲームをしたりするだけなんですけど。
 歌手デビューしてからは、週末にCDのキャンペーンイベントがあって、地方各地を回っていますが、首都圏で行われるイベントの場合は、必ず妻と子どもたちも顔を出してくれます。その行き帰りの電車で、子どもたちと話すのがいまは楽しいですね。

一緒に過ごす時間

 「休みの日ぐらい、パパを寝かせてくれ!」 という気持ちも僕はよくわかります。何しろ疲れていますし、僕だって休日にゴロゴロ過ごすこともあります。でも、そうすると月曜日になって後悔するんです。「あぁ、この週末を無駄に過ごしてしまった」って。ですから、本当に近所の公園まで散歩に出かけるだけでもいいんです。そういう、一緒に過ごす時間 を少しでも持つことを心がけています。

人と人との関わりのなかで

 僕は、大阪の中でも下町で育ちました。雑多な人たちが密集して暮らしている分、人情が厚い町でした。ちょっと子どもが悪さをすると、見知らぬおっちゃんやおばちゃんが「コラッ!」って怒るんです。これは地域の力だと思います。
  ところが東京に来てみると、どうも地域の人たちのつながりが薄いように感じます。僕も独り身の時はそれが気楽に思えましたが、いざ子どもを持ち、育てていくとなると、地域の人間関係の希薄さを実感せざるを得ません。損得じゃなく、子どもを叱ってくれる大人がいないのですから。
  僕は、子どもたちの友だちでも、自分の子どもと同じように悪いことをしたらその場で叱ります。手をあげることは絶対にしませんが、叱ること、褒めることは、その時にすぐに行うように心掛けています。それが躾であると思います。それができるのも、親同士の信頼関係があればこそできることだとは思いますが・・・。
 偶然にも、最近になって近所に児童館が新設されました。そこには「地域ぐるみで子どもたちを育てよう」というコンセプトがあるんです。僕は四人の子どもに恵まれています が、一人っ子の多い時代です。そこは夜の八時ぐらいまで開館しているので、中学生や高校生もよく利用しています。そうした年長のお兄さん、お姉さんたちが時に手本となり、時に親代わりとなって小さな子どもたちに 教えたり叱ったりする。そんな構図ができあがっていくとすれば、児童館の意義もさらに高まるのではないかと期待しています。  僕の歌手デビューもしかりですが、人との出会いがきっかけとなり、機会となる。人と人との関わりのなかで人間は成長していくものだと思います。

 

(情報誌「じどうかん」2008夏号より:詳しくはこちらをご覧ください)

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