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文字から広がる想像の世界を楽しむ「おはなしさがし」

地域の大型児童館では、小型児童館と共に新しい「遊びのプログラム」を開発しています。ご家庭でも楽しんでいただける遊びが盛りだくさんです。今回は「いわて子どもの森」と県内の小型児童館3館が開発した遊びをご紹介します。


登場人物が空欄になったおはなしの小冊子に、会場内から探し たキャラクターを書き込んでおはなしを完成させていきます。自 分が思い描いた展開になるか、それともアッと驚く結末を迎える か!?偶然が生み出すおはなしの世界を楽しむプログラムです。


ねらい


①テレビやインターネット、テレビゲームなどの映像中心の子どもたちに、文字や言葉に楽しく触れる機会を作ります。


②言葉や文章からおはなしの世界をイメージする豊かな想像力を養います。


③ 「通常ではありえないおはなし」や「自分の思い描くおはなし」を作る活動を通じて、創造力を育みます。


④ おはなしが完成した時の達成感や、完成したおはなしを友だちやスタッフ、保護者などと共有する楽しさや喜びを感じます。


 


条件


◆対象年齢:幼児〜


◆参加する人数の目安:何人でも


◆必要なスタッフ数:3人〜(スタート、ゴール、巡回)


◆設備/環境:どこでも可、広さや構造の複雑さがあればなお可


◆実施時期:いつでも可


◆備品/道具:
・おはなしが書かれた小冊子(登場人物の部分は空欄にしておき、6ページ目の結
末部分も白ページにしておく)
・「キャラクター」が書かれたボード
・おはなしの結末が書かれた用紙やシール
・筆記用具(鉛筆、色鉛筆、消しゴムなど)
・結末を決めるためのサイコロやクジ


事前準備


(1)「登場人物」が空欄になった短いおはなしを作ります。
▼ おはなしは、6 場面で展開するように考えます。1 場面 1 ページで書
いていき、6 ページ目の結末は書かないで白ページにします。
▼ 誰でも知っている昔話や童話を基にして作ってもオリジナルのおはな
しを考えても良いです。
▼ 「登場人物」は、1 つのおはなしに 4 〜 5 種類が登場するようにします。
▼ 1 場面(1 ページ)が 50 文字程度に収まるように作ります。複雑な
展開にはせずに、単純でわかりやすいストーリーにすると、幅広い年
齢の子どもたちが楽しむことができます。
▼ おはなしのテーマは、3 〜 4 種類あると良いでしょう。季節行事や地
域のイベントなどを生かしたテーマを取り入れてみましょう。
【例:昔話編、ファンタジー編、ヒーロー編、クリスマス編など】
▼ おはなしの結末を、各テーマにつき 3 パターン程度考えます(ハッピー
エンド・アンハッピー・エンドレスなど)。


(2)考えたおはなし(結末のページは除く)をA3サイズの紙に印刷し、
表紙・裏表紙を含めて8ページの小冊子を作ります。
▼ 切り込みを入れて折るだけの簡易的なもので十分です。写真のように、
A3 サイズの紙に切り込みを入れて折ると、A6 サイズの小冊子がで
きます。


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(3)おはなしの結末は、小冊子とは別にして、A6サイズの紙やシール紙
に印刷します。


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(4)「登場人物」に入れるキャラクターを、10種類ほど考えます。
▼ 「おじいさん/おばあさん/おに」のような定番のものや、「動物/魔
法使い/おひめさま」のような汎用性のあるものまで、いろいろな種
類のキャラクターを、思いつくままに自由に出します。
▼ 上記のものに「自分の名前」や「スタッフの名前」、「子どもたちにな
じみのある人や物」などを入れると、ストーリーに意外性が生まれた
り親しみが湧いたりして、さらにおもしろくなるでしょう。


(5)「キャラクター」を掲示するためのボードを作成します。
▼ ボードの大きさは、実施場所の広さや環境に合わせて調整してください。
ある程度の広さがある場合(複数階の建物、複数の部屋が使用できる等)には、A5 ~ A4 サイズ程度がよいでしょう。
児童館のホールやクラブ室等の限られたスペースで行う場合には、サイズを小さくします。またボードにこだわらず、カードや巻物にする等のアレンジをしてみてください。 ボードの大きさは、実施場所の広さや環境に合わせて調整してください。
ある程度の広さがある場合(複数階の建物、複数の部屋が使用できる等)には、A5 ~ A4 サイズ程度がよいでしょう。
児童館のホールやクラブ室等の限られたスペースで行う場合には、サイズを小さくします。またボードにこだわらず、カードや巻物にする等のアレンジをしてみてください。


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(6)作成したボードを、実施エリア内に掲示します。
▼ 参加する子どもたちの年齢やゲームの習熟度に合わせて、わかりやすい場所と見つかりにくい場所のバランスを見ながら、適宜掲示します。
児童館のホールやクラブ室などの慣れた場所や、限られたスペースで実施する場合、また掲示するのが難しい場所では、箱や袋に入れて隠して宝探しのようにすると、難易度が上がります。


進め方


1.遊び方(ルール)を説明します。


①参加者は、小冊子の中から好きなテーマのおはなしを選んで「おはなしさがし」をスタートします。
②実施エリア内を自由に歩き回って「キャラクター」を探し、見つけた順に小冊子の空欄になっているところに書き込んでいきます。
③空欄が全て埋まったら、ゴールに行きます。おはなしの結末は、ゴールで決まります。


2.「キャラクター」のボードを探して歩き回っている参加者の様子を見ながら、実施エリア内を巡回します。


3.ゴールに来た参加者に、おはなしの結末を決める運命のサイコロを転がしたりクジをひいたりしてもらいます。出た目に従って、結末が書かれた用紙やシールを渡します。


4.参加者は、小冊子の最終ページに結末が書かれた紙を貼りつけたら、おはなしの出来上がりです。完成したおはなしを、他の参加者やスタッフと一緒に、始めから通して読んでみます。


5.おはなしの「タイトル(題名)」をつけたら終了となります。その後、挿絵を描いたりおはなしの続きを書いたりしても良いです。


6.好きなテーマのおはなしを選んで、何度も繰り返して遊びます。


ちょこっとアドバイス


・一度遊ぶと、どの場所に何のキャラクターが隠れているかを覚えます。繰り返し遊ぶうちに、「見つけた順に書き入れる=思いがけないおはなしを楽しむ」よりも、「自分が入れたい順にキャラクターを見つける=自分でおはなしを創る」ことが楽しくなる子どもも出てきます。その子がどんなおはなしを創るのかを温かく見守り、おはなしが完成した時には、一緒に読んで共感してください。そして、サイコロが決める結末の行方を、子どもと一緒に楽しみましょう。
・結末に納得できない子どもには、その後のストーリーを自分で創ってもらいましょう。大人が思いつかないような結末を迎えたり、本編よりも長いおはなしの続きを考えたりする子どももいます。子どもが考えたおはなしは否定せず、自由に思いのままに創作ができるような環境を整えましょう。

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